歯科治療の保険適用の範囲について
Q6. 歯ぐきの外科治療でも、保険がきかないのですか?
秋元:保険医は患者が保険証を持参した場合、歯周治療については保険診療をしなければなりません。ただ、保険で認められていない材料を使う場合には、保険の適用を受けることができません。すなわち、患者さんが保険で認められていない材料を用いることに同意した場合や、初めから保険外の診療を望んだ場合には、歯周治療でも保険適用外となります。
最近の例では、生体膜(バリアメンブレン)やいったん失われたセメント質を誘導するタンパク質製剤を用いる組織再生療法は、保険の適用となりません。また、審美的な目的の外科なども保険の適用となりません。組織再生療法は、一部の大学病院では先進医療の扱いで保険診療と併用できます。
※この種の新規技術が保険で適用できるか否かは、2年に一度見直されますので、執筆当時とは異なる場合があります。必ず医院等でご確認ください。